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【ニュース】仮設住宅関連記事

気仙沼・東新城、仮設撤去へ 土地所有者、市に返還要請

 宮城県気仙沼市東新城地区の仮設住宅の土地について、市は所有者からの返還要請を受け、来年1月にも住宅を撤去し、更地にして返す方向で調整していることが7日、分かった。入居中の住民には別の仮設住宅などに転居してもらう。宮城県によると、民有地に建設された仮設住宅で、3年の利用期限前に用地返還が決まったのは初めて。
 市によると、土地は東新城2丁目の約700平方メートルで、市は2011年7月、地権者から2年6カ月間無償で借りる契約を結んだ。同年8月末に入居が始まり、現在7世帯が住んでいる。
 仮設住宅の利用期間は昨年4月、1年延長されて3年になった。市は契約延長を望んだが、地権者が11月ごろ延長しない意向を市に伝えた。地権者の善意で土地を借りているという実態を踏まえ、市は延長を強く求めるのは難しいと判断した。
 入居者にはことし10月上旬までに引っ越してもらい、14年1月に土地を地権者に引き渡すという。
 東新城地区は、津波の被害を免れた内陸部の住宅地で、震災後は地価が上昇している。地権者の男性(76)は「周辺では商店や住宅が次々と建っている。土地を求める人がいるうちに売却するのが適当と考えた」と話す。
 気仙沼市内にはまとまった公有地が少なく、93カ所の住宅のうち43カ所が民有地に建っている。宮城県震災援護室は「返還を求める動きは今後も出てくるだろう。自治体には地権者から丁寧に事情を聴くなどして対応してほしい」と語る。
 市住宅課は「ほかの地権者からは契約延長に一定の了解を得ている。東新城の地権者には苦しい時に無償で貸してもらい感謝している。入居者には意向に沿った転居ができるよう対応したい」と話している。

http://www.kahoku.co.jp/news/2013/03/20130308t13022.htm
2013年03月08日金曜日

仮設に暮らして-大震災から2年(6)心のケア/抱えるストレス重く


震災後の体調悪化によって増え続ける男性の薬。精神科以外の処方薬の方が多い(写真は一部加工しています)
 発作は突然襲った。東日本大震災から1年以上が経過した昨年7月。就寝中に息苦しさを感じ、電気をつけた。テレビや置物など目につくものすべてが、凶器のようにぐーっと目の前に迫り、頭の中がひどく混乱した。
 「気が狂いそうだ。死んでしまう」。急いで仮設住宅の外に飛び出した。発作は5日間続き、狭い仮設住宅に戻るのが怖くなった。
 「パニック症候群」
 60代の男性は精神科でこう告げられた。宮城県南三陸町の住民が身を寄せる仮設住宅で一人暮らし。妻と母親を失った。原因は震災のストレス。発作は治まったが、今も薬は手放せない。

 慣れない台所に立つ。みそ汁はインスタントで昼は菓子パン。食べたいものがなくなった。「母ちゃんがいてくれたらなあ…」。
 さみしさを紛らわせようとしても、心にブレーキがかかる。昨年、近所の集まりでカラオケを勧められた。「母ちゃんとおふくろを亡くしたのに、オレばり楽しんでいいのか」。罪悪感を覚え、マイクを握れなかった。
 寝床に入っても熟睡にはほど遠く、自殺が頭をよぎったこともある。震災後は薬の量が急増した。狭心症、肝臓機能の改善、血栓防止…。パニック症候群の薬も合わせ、1日24錠を流し込む。
 部屋には、震災前と同じように熱帯魚の水槽を置く。最近、趣味の水彩画を再開したいと思うときがある。好きだったカラオケの歌詞も覚え始めた。「今なら歌えるかもしれねぇ」。日常を取り戻そうともがき続ける。

 震災から2年。大切な家族を亡くした被災者の傷は癒えない。生活環境や悩みも変化し、心の問題を訴える被災者が増えている。
 「復興の歩みが実感できない中、住居や仕事など将来への不安や迷いが大きなストレスとなっている」。開業医として被災者を診療する気仙沼市の心療内科医小松孝男さん(66)が指摘する。
 受診する患者の症状は、震災前より重い傾向がみられるという。2年近くずっと我慢を重ねてきた人たちが、「もうこれ以上は辛抱できない」と医療機関に駆け込むケースが相次いでいる。
 最も目立つ症状は不眠。一般社団法人「震災こころのケア・ネットワークみやぎ」が石巻市で運営する「からころステーション」によると、昨年4~6月に受けた相談内容では、不眠が48.6%を占めた。抑うつ状態が43.5%、不安・恐怖が39%で続いた。
 同市の精神科医宮城秀晃さん(59)のクリニックには、月に60人前後の初診患者が訪れる。震災前の倍の水準だ。
 「自殺者の増加にもつながりかねない」。宮城医師が懸念を強めているのは、顕在化しつつある復興格差の影響。住宅再建に踏みだす人がいる一方、周囲から取り残されると感じる人が増えようとしている。
 「格差が開くと悩みも一層深くなる。抱え込まずに周囲に愚痴や思いを吐きだすことが大切。まだまだ先は長い。一人で悩み、迷い、不安にならないでほしい」


2013年03月08日金曜日
http://www.kahoku.co.jp/spe/spe_sys1062/20130308_06.htm

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