年末に遊びに行った祝島の人々(人口約500人)は10億円を超える補償金を拒否して上関原発の建設に30年近く反対しています。
建設予定地の田ノ浦は祝島の対岸ですが、その田ノ浦で昨日から建設に向けた工事が強行されているようです。しかも朝の3時から、祝島の島民の数よりも多い600人もの作業員等を動員して。
<原発予定地の埋め立て本格着工 反対派ともみ合い 山口
http://www.asahi.com/eco/SEB201102210007.html2011年2月21日13時2分
山口県上関町に上関原子力発電所の建設を計画している中国電力は21日、予定地と周辺海域に作業員ら計約600人と作業台船など32隻を動員し、海面埋め立て工事を本格的に始めた。1年3カ月ぶりの工事再開に、計画に反対している上関町祝島(いわいしま)の住民らは強く反発し、一部でもみ合いになった。
中国電によると、建設予定地南側の放水口予定海域で午前8時半、台船5隻から海底に岩石を落とし始めた。中国電は「海底基盤整備のため」と説明している。
予定地の田ノ浦海岸にも、未明から作業員や社員、警備員が続々と入り、午前6時ごろから、海岸に下りられないようにするために鉄パイプを浜に打ち込んで柵を設置しようとしたり、オイルフェンスを海に浮かべようとしたりした。これに対し、祝島の住民を中心とした反対派約130人が「工事をやめて」と激しく抗議。中国電側も「工事の邪魔です。危ないので離れて下さい」とマイクで叫ぶなど、騒然となった。
「上関原発を建てさせない祝島島民の会」の山戸貞夫代表は「埋め立ての完成期限が来年10月に迫り、あがいているのだろう。住民の同意を得る努力を全くしていない。大金を使ってこんなことをするとは、企業倫理が問われる」と話した。
上関原発の建設計画は1982年に浮上。中国電は09年12月には国に原子炉設置許可を申請した。
建設は敷地約33万平方メートルのうち約14万平方メートルを海面を埋め立てて造成するもので、中国電は08年10月、山口県知事から予定地の埋め立て許可を得た。09年10月に着工したが、対岸約4キロにある祝島住民らの抗議行動で同11月に中断。10年9月から再開をめざして作業台船数隻を断続的に予定地へ向かわせたが、祝島の漁船団に毎回、針路を阻まれていた。祝島の島民の多くは当初から反対を貫き、総額10億円を超す漁業補償金の受け取りも拒否している。>
現地の情報は現地の人がやっているブログに詳しい。
「上関原発を建てさせない祝島島民の会」のblog
http://blog.shimabito.net/?eid=1061747「UrauraNews」
http://iwaijima.jugem.jp/Twitterにあった情報によれば、中電側の作業員の中には「アルバイトで来た。どこでどんな作業するか何も知らされず、バスでここに連れてこられた」と話す人もいたらしい。
こうした中国電力の思想がよくわかるのが以下のNHKの番組での冒頭で中国電力の社員が言う言葉だろう。
"原発"に揺れる町~上関原発計画・住民たちの27年~(1)
"原発"に揺れる町~上関原発計画・住民たちの27年~(2)
"原発"に揺れる町~上関原発計画・住民たちの27年~(3)
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