実績把握せず委託 NPO雇用費使い切り問題 岩手・山田町 NPO法人「大雪りばぁねっと。」(北海道旭川市)が東日本大震災で被災した岩手県山田町から委託を受けた緊急雇用事業の本年度事業費をほぼ使い切り、被雇用者の人件費が支払えなくなっている問題で、町が大雪の過去の活動実績を把握せずに事業委託していたことが19日、分かった。
事業報告書や会計収支計算書などは、大雪を所管する北海道が2010~11年度分をホームページで公開、07~09年度分は旭川市に情報公開請求できる。だが、町はこうした実績評価を入手することなく委託先に選定、次年度への継続も決めていた。
大雪が旭川で活動していた05~10年度の年間売上高は約450万~約780万円にすぎなかった。山田町から事業を受託した前年度は一気に約4億3700万円となり、本年度予算では約7億9100万円とさらに急増している。県雇用対策課は「途中で事業を拡大する際には、町はもっと慎重である必要があった」と指摘する。
町総務課は「震災の状況下で委託先を検討する余裕はなかった。大雪を信頼し、2年目もそのまま契約を更新した」と話している。
2012年12月20日木曜日
http://www.kahoku.co.jp/news/2012/12/20121220t33011.htm[0回]
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