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福島原発の作業員死亡、放射線の影響認められず  国連委が発表
2012/5/24 11:06

 【ウィーン=共同】国連放射線影響科学委員会(事務局ウィーン)は23日、東京電力福島第1原発の事故後、復旧作業に携わり死亡した6人の作業員について、放射線の影響は認められなかったと発表した。

 委員会は日本側の測定データを基に、事故で放出された放射性物質が人体にどのような影響を与えたかを調査中で、皮膚に放射線を浴びた数人の作業員に関しても特段の影響は報告されていないとした。

 世界保健機関(WHO)も23日、事故による国内外の被曝(ひばく)線量の推計値を発表。全身被曝線量で、がんのリスクが高まるとされる100ミリシーベルトを超す数値が出た場所はなかったとした。委員会は来年、最終報告をまとめる。

 第1原発では病気やけがなどで計6人が死亡しているが、東電は「被曝との関係はない」としている。

http://www.nikkei.com/news/latest/related-article/g=96958A9C93819695E0E6E2E3E38DE0E6E2E7E0E2E3E0E2E2E2E2E2E2

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福島事故の放射性物質、チェルノブイリの6分の1
2012/5/24 21:10
 東京電力は24日、昨年3月の福島第1原子力発電所事故で同月末までに大気中に放出した放射性物質の推定量が、政府の推定値の約2倍にあたる90万テラ(テラは1兆)ベクレル(ヨウ素換算)になったと発表した。1986年のチェルノブイリ原発事故での520万テラベクレルの約6分の1にあたる。

 事故時の放射性物質の放出量を東電が公表したのは今回が初めて。原発周辺のモニタリングポストで測定された放射線量や気象データ、土壌の汚染の状態をもとに、事故翌日の3月12~31日の放出量を計算した。

 1号機の原子炉建屋が水素爆発する前の3月12日午前には炉心溶融で放射性物質漏れが始まっており、放出量が最も多かったのは15~16日と推定した。

 経済産業省原子力安全・保安院が別の手法で推定した放出量は、昨年4月の公表時で37万テラベクレル。同6月に77万テラベクレルと見直し、今年2月に最新の推定値48万テラベクレルを公表した。日本原子力研究開発機構も今年3月に48万テラベクレルと推定した。

http://www.nikkei.com/news/latest/article/g=96958A9C93819695E0E6E2E1838DE0E6E2E7E0E2E3E09180EAE2E2E2

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