一時帰宅:男性自殺か…経営のスーパー倉庫で発見 浪江町
毎日新聞 2012年05月28日 21時13分(最終更新 05月28日 21時22分)
東京電力福島第1原発事故で警戒区域に指定されている福島県浪江町に27日に一時帰宅し、行方不明になっていた自営業男性(62)が、同町内で首をつって死亡しているのを消防団員が28日、見つけた。死因は窒息死で、県警は自殺とみて調べている。
県警などによると、男性は原発事故後、福島市内の借り上げ住宅に妻と父の3人で避難。妻に「生きていても仕方がない」「夜眠れない」などと話し、睡眠導入剤を服用していたという。遺書は見つかっていない。
遺体は自身が経営していたスーパーなどの近くにある2階建て倉庫1階で見つかった。普段は倉庫のシャッターが開いているが、閉じられていたという。
捜索に加わっていた消防団の江畑立行さん(54)は男性と顔見知りで「店は家族経営で一生懸命切り盛りし、町の人たちに古くから親しまれていた。原発事故さえなければこんな結果にはならなかったはず」と悔しそうな表情で語った。
男性は27日午前、妻と2人でスーパーの片付けなどのため、初めて浪江町に一時帰宅したが、間もなく行方が分からなくなっていた。【三村泰揮、泉谷由梨子】
http://mainichi.jp/select/news/20120529k0000m040062000c.html[0回]
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