海中の車に2人の遺体 震災犠牲者か 石巻・長面浦
宮城県石巻市長面にある内湾の長面浦で13日、海中から引き上げられた軽乗用車の中から、2人の遺体が発見された。東日本大震災の犠牲者とみられ、宮城県警が身元を調べる。
河北署によると、遺体は1人が後部座席、もう1人は後部の荷台部分にそれぞれ横たわった状態で見つかり、一部が白骨化していた。性別などは不明。車の所有者は付近に住んでいたが、震災で行方不明となっている。
車は長面浦の北岸から南に約200メートルの海中に沈んでいた。不明者を捜索していたNPO法人「DSP災害支援プロジェクト」のダイバーが10日午前11時半ごろ、後部座席の割れた窓から遺体の一部が出ているのを見つけた。
通報を受けた河北署と県警機動隊などが13日、サルベージ船で車を引き上げ、遺体を確認した。車は一部が海底の泥に埋まり、泥は車内にも流入していたという。
県警などはこれまで、長面浦や周辺をボートなどで捜索していた。NPOは石巻市河北、北上両総合支所の依頼で、5月上旬から捜索活動に当たっていた。
2012年06月14日木曜日
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