24万人避難生活続く きょう震災3年半
東日本大震災は、11日で発生から3年半となる。避難先で暮らす被災者は、岩手、宮城、福島3県を中心に全国24万5622人に上る。この1年で4万4000人近く減ったものの、福島第1原発事故の長期化や、沿岸部での土地造成の遅れが住宅再建を妨げている。
全国の避難者数の推移はグラフの通り。2012年6月以降は緩やかに減少を続ける。都道府県別では福島県が12万7377人と、全体の半数以上を占めている。
復興庁によると、東北に暮らす避難者は計19万6434人。県別では青森604人、岩手3万2089人、宮城7万8800人、秋田1028人、山形4913人、福島7万9000人。東北以外では東京の7696人が最も多い。
震災時の居住地から他の都道府県に広域避難しているケースは、福島が4万7149人。宮城、岩手はそれぞれ6974人、1513人となっている。
避難が長引く背景にあるのは、原発事故と津波被害の深刻さだ。福島では廃炉作業のトラブルや除染の遅れで、住民帰還の見通しが立たない状態が続く。
沿岸部の住宅再建には、高台移転や大規模な土地のかさ上げが伴う。用地取得の難航などで災害公営住宅の整備も大幅に遅れており、避難者の多くは仮設住宅などでの生活を強いられている。
今月3日に就任した竹下亘復興相は「再建のつち音は響き始めているが、道のりは遠い。被災者に寄り添い、復興を加速させなければならない」と話した。
2014年09月11日木曜日
http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201409/20140911_13010.html〓
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