2号機、穴開けたら予想外の配管 東電福島原発、調査難航も 穴から見た福島第1原発2号機のトーラス室の様子。銀色や茶色の配管と、格子状の鋼材があり、隙間がほとんどない=28日(東京電力提供)
東京電力は28日、福島第1原発2号機の原子炉建屋で、圧力抑制室周辺を調べるため上の階の床に開けた穴の先に、調査の障害となる予想外の配管などが見つかったと発表した。今後の調査は難航も予想される。
東電によると、穴の真下に複数の配管や格子状の鋼材などが通り、調査機器を下ろすスペースがほとんどなかった。東電は「図面を見て穴の位置を決めた」としているが、重要施設の内部を正確に把握できていない実態が露呈した。
東電は2号機の圧力抑制室を収める「トーラス室」という空間で、溶けた燃料がないか確認し放射線量を測る調査を計画。カメラや堆積物を採取する装置などをつり下げて調べる方針だった。
2013/01/28 21:31 【共同通信】
http://www.47news.jp/CN/201301/CN2013012801002181.html【福島第1原発の現状】原発港湾内の魚類駆除へ 東電、汚染拡散防止で 東京電力は福島第1原発事故による魚類の汚染拡散を防ぐため、港湾内に生息する魚の駆除に乗り出す。漁業に使う網で港湾を封鎖し、高濃度の放射性物質に汚染された魚が沖合に泳ぎ出るのを防ぐとともに、とった魚を分析して汚染の経緯を調べる。3月から網の設置に取り掛かる。
堤防に囲まれた約13万平方メートルの港湾は1~6号機に面し、事故後に放射性物質に汚染された水が流れ込んだり、東電によって大量に海洋投棄されたりしたため、湾外に比べて汚染の度合いが極めて高い。
昨年12月にとったムラソイからは一般食品の基準値(1キログラム当たり100ベクレル)の2540倍に当たる25万4千ベクレルの放射性セシウムが検出された。
水産庁によると、原発沖の海中のセシウム濃度は減少傾向で、基準値を超える魚類の割合も低下しているが、第1原発から約20キロ離れた海域(福島県南相馬市沖)で、アイナメから2万5800ベクレルが検出されるなど、突出して高い値の魚が見つかることがある。
東電は、汚染された魚はもともと港湾に生息していたとみているが、いつどのようにセシウムが蓄積されたかという点ははっきりしない。アイナメは広い範囲を回遊する性質がないため、湾外に汚染濃度が高い場所がある可能性も残る。
東電は港湾口を刺し網でふさいで魚を全てとった上で、汚染の経緯を突き止めるため水産総合研究センターに調査を依頼する。
魚の頭には「耳石」という器官があり、木の年輪のように成育状況が分かることから、水産庁は「汚染水の海洋投棄時に一気に蓄積されたのか、事故後も恒常的に被ばくしていたのかが分かる」としている。調査は3月末までに終わる見込み。
(2013年1月28日、共同通信)
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