自殺した相馬の酪農家遺族 3月にも東電提訴 東京電力福島第1原発事故の後、将来を悲観して自殺した福島県相馬市の酪農業菅野重清さん=当時(54)=の妻バネッサ・アボルドさんと息子2人が20日、東京都内で記者会見し、東電に約1億1千万円の損害賠償を求める訴訟を起こすと明らかにした。3月中旬にも東京地裁に提訴する。
菅野さんは事故後、放射性物質の影響で原乳の出荷を停止し、乳牛を手放した。フィリピン国籍のバネッサさんが子どもたちと一時帰国中の2011年6月10日に牧場内の小屋で自殺。壁に「原発さえなければ。仕事をする気力をなくしました」と書き残していた。
バネッサさんらの弁護人は「自殺と事故の因果関係は明らかで、東電には賠償責任がある」と主張している。バネッサさんは「(夫の死を)今でも信じられない。お父さんが帰ってくるのを待っている。本当に悔しい」と語った。3人は現在、伊達市に避難している。
2013年02月21日木曜日
http://www.kahoku.co.jp/news/2013/02/20130221t63031.htm[0回]
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