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東電原発事故 4/7注目ニュース

以下、4月7日に流れたニュースなどです。

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「柏崎刈羽・科学者の会」が福島原発事故に関する「見解(その2)」を公表

以下、見解の一部を抜粋。

1-5 事故はいつ収束するのか
原子炉内にある燃料棒は、冷却水によって冷やし続けねばならない。その冷却水がたれ流しにならないためには冷却水の循環システムが回復されねばならない。そのためには、ポンプに動力(電源)と水が供給され、循環系統(原子炉本体や配管)に穴があいていないことが必要である。

しかし、現状は、圧力容器の底か配管が壊れていて水の循環はできない。高い放射線レベルの現場でその修理は不可能であり、冷却水の循環が回復する見込みはきわめて薄い。

崩壊熱の放出量は徐々に下がってゆくが、冷却水が必要でなくなるには年単位の年月が必要であると考えられている。使用済み燃料プールにある燃料棒の崩壊熱について
もほぼ同様で、冷却水の循環が回復できるかどうかがポイントである。今後、不測の事態が起こらなくても、事故が長期にわたって続くことは避けられず、その間に続く環境(大気と水)への放射性物質の放出は膨大なものとなる。その放出量の多さは、チェルノブィリ原発事故(1986 年)と並ぶ可能性がある。

http://kkheisa.blog117.fc2.com/blog-entry-76.html

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福島第1原発:「スリーマイル島事故より深刻」 国連委

 【ウィーン樋口直樹】国連原子放射線影響科学委員会(UNSCEAR)のバイス議長は6日、ウィーンで記者会見し、福島第1原発事故の重大性について、旧ソ連チェルノブイリ事故(86年)と米スリーマイル島事故(79年)の中間との見解を示した。日本政府はスリーマイル島事故並みとの暫定評価を下している。国連機関からより厳しい見方が示されたことで、評価見直しの機運が高まる可能性もある。

 バイス氏は福島原発事故による環境への影響について「チェルノブイリ事故ほど劇的ではないが、スリーマイルよりも確実に深刻だ」と言明。「スリーマイルでは(放射性物質が)ほとんど封じ込められ、外部への影響はあまりなかったが、チェルノブイリでは我々の予想を超える膨大な影響があった。福島はその間のどこかだ」と理由を説明した。

 ただ、バイス氏は「(福島原発事故が)現在進行形の危機であり、中間のどこに位置するのかは分からない」とも話した。

 経済産業省原子力安全・保安院は先月18日、福島第1原発1~3号機の事故について、原子力施設事故の国際評価尺度(INES)で国内では最悪の「レベル5に相当する」との暫定評価を発表。炉心溶融を起こしたスリーマイル島事故並みとの認識を示していた。INESは0~7の8段階。史上最悪の原発事故と言われるチェルノブイリ事故はレベル7だった。

 一方、ウィーンの国際原子力機関(IAEA)本部では6日夜、原子力安全条約検討会合のグループ討議で、日本の担当者が条約の履行状況などを説明。グループ外の国を含む200人以上の専門家らが出席した。福島原発事故への緊急対応を説明する日本に対し、参加国からは低レベル放射能汚染水の海中放出を懸念する声なども上がったという。

毎日新聞 2011年4月7日 10時02分

http://mainichi.jp/select/world/europe/news/20110407k0000e030006000c.html

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東日本大震災:福島第1原発事故 欧州委員は再び「制御不能」評価

 【ブリュッセル福島良典】欧州連合(EU)のエッティンガー欧州委員(エネルギー担当)は6日、フランス東部ストラスブールで開かれた欧州議会本会議で、福島第1原発は「制御不能のままだ」との見解を示した。

 エッティンガー委員は原発事故を受けてのEUの対応を説明する中で、福島第1原発について「原発を制御するには至っていない」と発言した。

 エッティンガー委員は東日本大震災直後の3月16日にも「原発は制御不能に陥っている」と述べ、欧米株式市場の急落を招いた。


毎日新聞 2011年4月7日 東京夕刊

http://mainichi.jp/select/world/news/20110407dde003040031000c.html

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浪江津島などで高い数値 幼小中など放射線測定   

 福島県は6日、県内の公立・私立の小中学校、特別支援学校、幼稚園、保育所の放射線量緊急測定で、初日の6日に調査した552施設の調査結果を公表した。
 地面から1センチほどで測った値が1メートルの高さで測った値を上回る傾向にあった。浪江町津島地区と飯舘村で10マイクロシーベルトを上回る施設が多くあり、浪江町の津島小で地面から1センチの高さで30・1マイクロシーベルトとなった。県によると、健康上、特に大きな影響はないという。
 県は1642施設を調べる予定。残りの施設の調査を急ぐとともに、国が示す予定の学校生活で注意すべき放射線量の基準を参考に、必要があればグラウンドの使用などを検討する。
(2011/04/07 09:41)


http://www.minpo.jp/view.php?pageId=4147&blockId=9820578&newsMode=article

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窒素注入は米NRCの助言、水素爆発再発を警告

 新たな水素爆発を防ぐため、東京電力は福島第一原子力発電所1号機の原子炉格納容器に窒素を注入しているが、この措置は米原子力規制委員会(NRC)が報告書の中で必要性を強調していたものだ。

 報告書は、同原発の現状について冷却のために原子炉に注入した海水の塩分が炉内にたまり、十分な冷却ができなくなっていると警告している。

 NRCは、原発の安全審査や規制、放射性廃棄物管理の監督に強い権限を持つ米政府の独立機関。日米政府が福島第一原発事故の対応のため設立した連絡調整会議にも参加している。

 NRCのチームが先月26日付でまとめた報告書は、1~3号機について、核燃料の一部が溶け、圧力容器の底にたまっていると分析。海水中の塩分が析出して燃料を覆い、冷却を妨げていると指摘した。特に、圧力容器内の温度が高い1号機で、塩の量が多いと懸念を表明している。2、3号機は、注水しても圧力容器の水位が上がらず、一部が壊れている可能性を示唆した。

 また、海水は真水に比べて、放射線による分解で水素を発生しやすいと指摘。海水に含まれていた酸素と反応して、水素爆発を起こす危険があると警告した。

 窒素注入は、その対策としてNRCが提案していたもので、東電は7日、「すぐに水素爆発する恐れはないが、(NRCの)指摘を踏まえた」と説明した。
(2011年4月7日20時19分 読売新聞)

http://www.yomiuri.co.jp/feature/20110316-866921/news/20110407-OYT1T00285.htm


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