現在進行中の原発事故をみていく中で参考になる情報源を以下に紹介します。
【NPO原子力資料情報室の福島原発に関するサイト】
http://www.cnic.jp/modules/fukushimaNPP/1975年以来、脱原発のための研究・政策提言・各種運動を展開してきたNPO。前代表の高木仁三郎さんは元原子力関係の研究者だった。高木さんの『市民科学者として生きる』(岩波新書)、『原発事故はなぜくりかえすのか』(岩波新書)は、今こそ読むべき本ですね。
【NPO環境エネルギー政策研究所】
http://www.isep.or.jp/環境政策やエネルギー政策に詳しい専門性の高いNPOのHP。トップページの飯田哲也氏のツイッターは重要な情報源になります。
【後藤政志氏(元東芝原子炉格納容器設計者)のブログ】http://gotomasashi.blogspot.com/立ち上がったばかりですが、これから要チェックですね。
【岩上安身オフィシャルサイト】フリージャーナリストのHP.原発関連記者会見要旨(
http://iwakamiyasumi.com/archives/category/webjournal)や東電・保安院の記者会見をここで見ることができます。活動資金が底をついてきたそうなのでぜひここにもサポート金が必要ですね。
【独立メディアOur Planet TV】http://www.ourplanet-tv.org/原発に入る作業員の生の声などを取材しています。リンクも充実。
【ウォールストリートジャーナル:東日本大震災】http://jp.wsj.com/Japan/node_196370国内の大手マスメディアが書かないこともここでは書かれています。
【全国の地方紙のポータルニュースサイト:原発関連】http://www.47news.jp/47topics/e/200026.php福島や宮城などの地元メディアが、大手マスコミではなかなか書けない記事を書いています。地域の情報を知るには有益。
【気象庁風向風速予報】http://www.jma.go.jp/jp/windpro/放射能汚染は風向きや雨でまったく変わります。
毎朝要チェックですね。
【石橋克彦氏のHP】
http://historical.seismology.jp/ishibashi/opinion/2011touhoku.html原発震災を以前から指摘していた地震学者。
1997年に書かれた「原発震災-破滅を避けるために」や
2008年に書かれた「原発に頼れない地震列島」、
2005年に書かれた「迫り来る大地震活動期は未曾有の国難-技術的防災から国土政策・社会経済システムの根本的変革へ-」
が読めます。
「原発震災-破滅を避けるために」では、今回起こったような現象まで具体的に指摘しています。
以下は毎日記事から
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発信箱:すべて想定されていた=福岡賢正(西部報道部)
原発事故の報道に強烈な居心地の悪さを感じている。その理由を突き詰めていくと、メディアが安易に使う「想定を超えた」という言葉のせいだと思い至る。眼前で今起きている事態は本当に想定外だったのか。
《最大の水位上昇がおこっても敷地の地盤高(海抜6m以上)を越えることはないというが、1605年東海・南海巨大津波地震のような断層運動が併発すれば、それを越える大津波もありうる》
《外部電源が止まり、ディーゼル発電機が動かず、バッテリーも機能しないというような事態がおこりかねない》
《炉心溶融が生ずる恐れは強い。そうなると、さらに水蒸気爆発や水素爆発がおこって格納容器や原子炉建屋が破壊される》
《4基すべてが同時に事故をおこすこともありうるし(中略)、爆発事故が使用済み燃料貯蔵プールに波及すれば、ジルコニウム火災などを通じて放出放射能がいっそう莫大(ばくだい)になるという推測もある》
すべて岩波書店の雑誌「科学」の97年10月号に載った論文「原発震災~破滅を避けるために」から引いた。筆者は地震学の権威、神戸大の石橋克彦氏。つまり今回起きたことは、碩学(せきがく)によって14年も前に恐ろしいほどの正確さで想定されていたのだ。
石橋氏はその後も警鐘を鳴らし続け、05年には衆院の公聴会でも同様の警告を発している。電力会社や原子力の専門家たちの「ありえない」という言葉を疑いもせず、「地震大国日本は原子力からの脱却に向けて努力を」との彼の訴えに、私たちメディアや政治家がくみしなかっただけなのだ。
05年の公聴会で石橋氏はこうも警告している。日本列島のほぼ全域が大地震の静穏期を終えて活動期に入りつつあり、西日本でも今世紀半ばまでに大津波を伴う巨大地震がほぼ確実に起こる、と。
毎日新聞 2011年3月29日 0時01分
http://mainichi.jp/select/opinion/hasshinbako/news/20110329k0000m070181000c.html-----------------------------
【元GE技術者・菊地洋一さん講演録(2003年)】
http://www.stop-hamaoka.com/kikuchi/kikuchi2.html以下、一部を抜粋
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僕が何で原発が嫌になったかというと、最初は原発こそ自分がぶつかっていくべき対象だと思って、情熱のすべてを傾けてやってきたのですけれども、原発を離れましてですね。だんだん、だんだん、原発が嫌になって、それで最後には原子力発電所を目の敵にするくらい嫌になってしまったのです。
その大きな理由の一つはですね、原子力発電所が動いている限りは、被曝労働者を必要とするのです。必ず自動車でも車検がくると、高いお金かけて車を整備してもらいますけど、原発も毎年止めて、炉を点検して修理したりしなければいけないのですけれど、これが大体が被曝作業なんですね。
―略―
それとですね、同じくらいのウエイトで嫌なのは、原発の建ったところの地方自治体の行政が腐りきってしまうことです。
みんなが苦労して、汗水たらして働いて払った税金が軽くみられるようになります。原発の交付金というのは、それだけ一時的には大きいのです。でも、それによってみんなにお金が等しくまわって豊かになるかというと、そんなことは全然ないんですね。まず県に入ります、金は。そこの町や市にも入りますけれども、それが今までの地方財源に比べれば非常に大きい額ですから、もうそれも紐付きで、開発だとかいろんなもの使わなければいかんという項目が決められていて、道路とか例えば箱物といって建物を作るとか、そんな事にばっかり使っている訳です。だから土建屋さんは儲かるかもしれない。でも一般の人たちに等しくお金が渡る訳ではないですね。全然入らないという感じの人がほとんどな訳です。その町からちょっとはずれると、その辺は被害があった時は、同じような惨めな目に遭わなければならないのだけれど、 補償は一切入らないということになりますし、何よりも行政が腐ってしまいます。
【原発技能士 平井憲夫氏(故人)のサイト】http://www.iam-t.jp/HIRAI/pageall.html#about以下、一部抜粋。
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私は原発反対運動家ではありません。二十年間、原子力発電所の現場で働いていた者です。原発については賛成だとか、危険だとか、安全だとかいろんな論争がありますが、私は「原発とはこういうものですよ」と、ほとんどの人が知らない原発の中のお話をします。そして、最後まで読んでいただくと、原発がみなさんが思っていらっしゃるようなものではなく、毎日、被曝者を生み、大変な差別をつくっているものでもあることがよく分かると思います。
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