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祝島写真集

年明け前に山口県にある祝島(いわいしま)に行った時の写真をご紹介。

祝島に行ったのは12月28日。
前日は広島に夜12時前に着き、駅前のネットカフェで夜を明かしました(6時間1200円)。

そんでもってこの日の朝、広島駅から祝島への船が出ている柳井港駅まで移動。
駅から港まではほぼ直線で200m足らず。こんなに港が近い駅も珍しい。

柳井港には愛媛の松山からもフェリーが入っているので、
ターミナルはそれなりの建物なのですが、
なぜか祝島行きはその建物からちょっと離れたところにありました。
 
船着場のすぐ目の前には鐘がぶらさがっている建物がありました。


船内にレンタルサイクルがあるという張り紙があったので、船の人に聞くと、
上の写真の建物脇をまっすぐ行くと自転車置き場があるからそこから乗って行けと言われる。
レンタル料は1回200円。代金は帰りの船に乗る時に回収するということで、先に自転車置き場へ。

石垣に挟まれたとおりを行くと


ありました。チャリンコハウス。
 

ここには自転車が40台ほどあって、どれも鍵はかかっていない。
ここから勝手に持ってけということみたい。

どの自転車にも贈呈者の名前が入っているのですが、その名前がいいですね。


自転車に乗って祝島散策。
島をめぐっているとこんな文字をときどき見かけます。







現在、大問題になっている祝島向かいの上関町長島の田ノ浦湾に計画されている上関原発。
この原発問題をテーマにした映画が昨年2本公開されましたね。




祝島は路地が面白い。
島独特の練壁(ねりかべ)。



島ではポピュラーな耕耘機に荷台をくっつけた乗り物兼運搬車。


台風のときなどに瓦が飛ばされないように、屋根に漆喰やコンクリートを塗るのは、
沖縄と同じですね。



坂道の多い場所なので、背負子が現役のようです。


昼くらいになるとお天気が不安定になってきました。
豚の放牧を見に行こうと島の西側に行こうとしましたが、
猛烈な雨交じりの風にやられて断念。追い風だとペダルを漕がなくても進むほどの風でした。

しばらく天気をやりすごして雨があがったところで島の宝100景に選ばれているらしい
平さんの石積み棚田を見に行く。

住宅が集まっているところを抜けて、幅2m足らずの細い道をチャリで行きます。
こういった傾斜地にみかんやびわなどが植わっています。


農作業用の↓こういったロープウェーやレールもありました。




住宅地から山道を30分ほどこぎ、舗装が切れた先に石積み棚田はありました。
写真ではちょっとスケールが伝わらないと思いますが、ものすごいです。
これを平家二代で築いたというのですが、どうやって作ったのか想像もつきませんね。





石積みの棚田を見て引き返す頃になって、また暴風雨が始まりました。
帰りは下りだったので比較的早く戻れましたが、ジャンパーはびっしょり。

船着場脇のチケット売り場の小さな建物の中で、17時の船を待っていたら、
島内放送が流れ、なんとこの船が欠航。

宿代は予定していなかったからチケット売り場で夜を明かそうか、と
一緒に行ってた友人としばらく2畳くらいのスペースに収まっていました。
夜中になると寒いだろうと思い、夕方のうちに寝とこうと一眠り。

だいぶ時間がたったかなぁ、と思いながら目を覚まし、時計を確認するとまだ20時前。
寝袋に入って寝ていたものの安物ということもあり、寝るにはちょっと厳しい冷え込みになってきました。

友人は寝袋は持ってきていなかったので、持参していたエマージェンシーシートをかぶってましたが、
やはりこの冷え込みにはちょっと厳しい状況になりました。

そんなわけで一発奮起して宿に泊まることに方針変更。
祝島の観光地図に載っていた宿に電話をします。

1軒目、プルルプルルとなったまま出ず・・・
2軒目、しばらく呼び出した後、出るも今日から休館とのこと・・・
3軒目、プルルプルルとなったまま出ず・・・

つまりは全滅。明日の朝一の船まではまだ9時間ほどある。
外は暴風雨で何か飛んでくれば窓ガラスが割れて自分らは血みどろの惨事になって・・・

などと大げさなことを考えつつ、2軒目の宿に再度電話をして、どこも開いていないことを伝えると、
「じゃあ、うちに来て」と来てと開けてくれました。

暴風の中歩いて3分ほど。みさき旅館に着くとおかみさんが笑顔で迎えてくれました。
風が入ってこない建物の素晴らしさに二人とも感激。

年の暮れに突然にこんなことになったのに温かいおもてなしを受けました。
ありがたや、ありがたや。

さて、翌朝。
風の吹きっぷりは昨日と変わらなかったものの予定通り船が出てくれました。
島ではあんなに風が吹いていたのに船は行きほどには揺れず、快適でした。

またみさき旅館には行かないといけないですね。

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