作業員の被ばくデータ公表
12月7日 4時14分
東京電力は、福島第一原子力発電所で去年3月の原発事故のあと、事故対応にあたった作業員の被ばく線量について、年代別にまとめたデータを初めて公表し、このうち、10代の最大値はおよそ57ミリシーベルトで、一般の人が1年間に浴びても差し支えないとされる放射線量の50倍以上を浴びていたことが分かりました。
東京電力はWHO=世界保健機関に対して、ことし3月、提供した作業員の被ばく線量の資料を6日の会見で公表しました。
それによりますと、事故が発生した去年3月からことし1月末までに、現場で事故対応にあたり被ばくした作業員は2万103人で、最年少は18歳、最高齢は84歳でした。
このうち、10代の作業員は合わせて64人で、最大の被ばく線量は56.89ミリシーベルトでした。
これは、通常、一般の人が1年間に浴びても差し支えないとされる放射線量の1ミリシーベルトの50倍以上に当たります。
また、最も高い被ばく線量は、30代の東京電力の社員で678.8ミリシーベルト、平均の被ばく量が最も高かった年代は20代で、15.86ミリシーベルトでした。さらに、従事した作業員の人数が最も多い年代は、40代の5893人で、平均の被ばく線量は11.64ミリシーベルトでした。
作業員は通常、1年間の被ばく線量が、50ミリシーベルトと定められていて、限度を超えると現場で働けなくなることから、長期間続く廃炉作業では経験のある作業員の確保が課題となっています。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20121207/k10014016301000.html[0回]
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