「悪性」疑い例なし 丸森町の18歳以下甲状腺検査 宮城 宮城県丸森町は15日、福島第1原発事故を受けて18歳以下の町民らを対象に行った町独自の健康調査結果を、町議会3月定例会の予算審査特別委員会で示した。1982人の甲状腺を調べたところ、受検者の0.3%が精密検査が必要と判定された。いずれも治療の必要はなく、悪性が疑われるケースはなかった。
町は2012年3月からことし1月まで、甲状腺の超音波検査を実施。事故当時0~18歳だった町民をはじめ、事故直後の転入者や出生者計2323人のうち、1982人が受けた。検査は町内の開業医が担当した。
町保健福祉課によると、甲状腺にしこりが見つかり「要精密検査」と判定されたのは5人。既に保護者が医師から説明を受け、再検査を始めるなどしている。のう胞、しこりなどがない「所見なし」が1718人(86.7%)、のう胞が認められ「経過観察が必要」とされたのは259人(13.1%)だった。
町は年齢別、居住地区別の内訳を公表していない。原発事故との因果関係については「データ上に特異な状況はみられないが、現時点で事故の影響を判断するのは難しい」としている。13年度は経過観察が必要な259人の検査を実施する。
町は今後、3年に1回のペースで長期間にわたり検査を続ける。甲状腺検査をめぐっては県が11年、同町筆甫、耕野両地区の小学6年生以下64人に対し、町に先行する形で行った。64人は町の初回検査の対象から外れ、次回以降に参加する。
2013年03月16日土曜日
http://www.kahoku.co.jp/news/2013/03/20130316t13028.htm[0回]
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